400年前の明石城下町築城時の面影を伝える「中崎緑地」の松林が、新庁舎建設に関連した中崎消防分署の移転建て替え計画で伐採の危機に瀕しています。▶ 訴えのPDF

神戸と明石2か所のみに残るラジオ塔など多くの記念碑が歴史をものがたる。
城下町の名残伝える松林 大蔵海岸まで1kmの景観ゾーン

中崎緑地は明石城下町が造られた際に、明石港から現在の中崎公会堂の北辺りにあった軍用船の係留地まで運河を掘った際に、その土砂を南側の中崎海岸側に積み上げて防潮堤を兼ね、その後一帯は「中崎遊園地」として賑わっていた名残を伝える松林です。
中崎公会堂まで約500mの松林の築堤が今も続き、かつては大蔵海岸につながるリゾート地として旅館が立ち並び、築百年を超える中崎公会堂とともに明石を代表する名所でした。
戦後1960年代初めに中崎海岸が埋め立てられ市役所などが立地し、その後大蔵海岸も埋め立てられましたが、民有地には幾つかの高層マンションは建ったものの、現在も400年の歴史の一端を伝える貴重な緑地帯が息づいています。中崎緑地の松林は大蔵海岸の西部地区で成長した松林につながり約1kmに及ぶ貴重な景観ゾーンになっています。

分署の代替地は、市役所敷地売却の中止で、いくつもある
中崎消防分署は当初、立体駐車場跡への本庁舎建て替えが終わったら残りの市役所敷地を売却して建て替え資金に充当する計画だったため、並行して移転計画が建てられたが、敷地売却は異論が出て中止になった。このため、並行して敷地外への移転の必要はなくなっていました。
現在では、代替地は、いくつも候補地があります。
「中崎緑地」の松林を伐採から守ろう ── 署名運動中!……
※中崎緑地を散策・見学する計画を作成中